イスラエルの民間団体の月面探査機「ベレシート」(ヘブライ語ではじまりや創世記の意味)が米東部時間21日夜(日本時間22日午前)、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地からスペースX社のファルコン9ロケットで打ち上げられた。地球を楕円(だえん)軌道で周回しながら月に近づき、4月に着陸する予定だ。成功すれば、旧ソ連、米国、中国に続き4カ国目、民間では初の月面着陸になる。
宇宙へ 苦難と栄光、終わらない旅
探査機はイスラエルの非営利団体「スペースIL」のもの。洗濯機ほどの大きさで、燃料を除いた重さは180キロだ。ロケットにインドネシアの通信衛星と米軍の実験衛星と相乗りする。打ち上げの約30分後、地球から約6万キロ離れた地点でロケットから放出され、月に向かった。放出後にイスラエルにある管制センターと交信する予定だ。4月に月面に着陸して、探査するのは2~3日にとどまる。月面への接近や着陸後に月の磁場を調べ、カメラで動画も送信する予定だ。
月面探査をめぐっては、各国で…