国際天文学連合(IAU)小惑星センターは17日、太陽系で最も遠い場所にある準惑星が見つかったと発表した。地球と太陽の距離の120倍以上も離れているという。発見者はこの星を「Farout」(はるか遠く)と名付けている。
米カーネギー研究所などがハワイにある日本のすばる望遠鏡を使って11月に発見。その後チリの望遠鏡でも確認された。氷でできているとみられるピンクがかった色で、直径は500キロ程度。軌道は不明だが、太陽の周りを1千年以上かけて回っている可能性もある。これまでに見つかった太陽系で最も遠い準惑星はエリスで、地球と太陽の距離の96倍離れている。(ワシントン=香取啓介)