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復帰の伊調「葛藤した。苦しい、やりたいの繰り返し」

レスリング女子で五輪4連覇の伊調馨(34)=ALSOK=が14日、全日本女子オープン選手権(静岡・三島市民体育館)の57キロ級に出場し、2016年リオデジャネイロ五輪以来約2年2カ月ぶりの実戦復帰を果たした。3試合を快勝で優勝し、12月の全日本選手権の出場権を獲得した。


レスリング伊調馨、リオ五輪以来のマット 復帰初戦快勝


試合後、伊調は「レスリングができる喜びを感じながらやれた」と話した。伊調を巡っては日本協会の第三者委が4月、栄和人・前選手強化本部長によるパワーハラスメント行為を認定した。2月に問題が表面化して以降、伊調が公の場で発言したのは初めて。


伊調はこの間を振り返り、「葛藤した。苦しい、(レスリングが)やりたいの繰り返し。でも、挑戦できるなら挑戦したいという気持ちが背中を押した」と話した。


2年後の東京五輪については「年齢も年齢だし、生半可な気持ちじゃ目指せない。5連覇したい気持ちを心の底からつくらないと。100%の自信が持てるまで(状態が)上がってきたら見えてくるのかなと思う」と明言を避けた。


伊調は今春から日体大で本格的な練習を再開。全日本合宿などへの参加にも前向きな意向を示した。(金子智彦)


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