バレーボール女子の世界選手権第12日は15日、名古屋市の日本ガイシホールで3次リーグがあり、G組で世界ランク6位の日本は、同7位のイタリアに2―3(20―25、25―22、21―25、25―19、13―15)で敗れた。2連敗で日本はG組最下位が決まり、3位になった2010年以来2大会ぶりのメダル獲得の望みが消えた。19日の5位決定戦で米国と当たる。
H組では同8位のオランダが同2位の米国を3―2で破った。この結果、G組のセルビアとイタリア、H組の中国とオランダが準決勝進出を決めた。16日は3次リーグの残り2試合がある。
駆け引きの差でフルセット負け
日本はイタリアの19歳のエース、エゴヌに苦しめられた。193センチの長身で高さが注目されるが、駆け引きのうまさが圧倒的だった。日本のブロックに間が開けばそこを狙い、閉まればライン側の狭いところを抜いてきた。
「エゴヌはバックアタックでもブロックの間を開けるなと言われていた」と石井。そうやって振り回され、もう一人の得点源のシッラも抑えきれなかった。エゴヌに36点、シッラにも19点を奪われた。日本は17点の荒木が最多だった。
今大会の日本はこの試合も含めてフルセットが4試合あり、1勝3敗。勝ったドミニカ共和国戦も2―0から追いつかれた「勝ちきれない試合」。勝ちきれるチームになるにはどうすればいいのか。ベテランの荒木は「最後は個々のスキル」。中田監督は「課題を挙げたらきりがない。時間が必要」と語った。(忠鉢信一)