日本銀行名古屋支店が16日発表した東海3県の10月の景気判断は、最上位の「拡大している」だった。同じ判断が続くのは昨年10月以来、13カ月連続。自動車や工作機械の生産・輸出が好調で、リーマン・ショック前の好況時の記録に並んだ。
前回、「拡大している」が続いた期間は2006年4月~07年4月。今回は設備投資や個人消費、公共投資といった各種指標も高水準が続いている。夏場に相次いだ自然災害や通商リスクは、足元で目立った影響は出ていないという。清水季子支店長は「潜在的な成長力を上回るペースの成長が続いている。設備と人手の不足をどう補うかが課題で、金融機関のサポートも重要だ」と話した。