政府は29日、2021年春入社組となる今の大学2年の就職活動の日程ルールについて、関係省庁と経団連、大学側との会議を開き、現行の日程を維持すると正式に決めた。来年3月末までに経団連だけでなく経済界に広く順守するよう呼びかける。現1年生の22年春入社組以降についても、当面は今の日程を維持するとの方向性も示した。
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今の2年生からの「採用選考に関する指針」の廃止を決めた経団連も、当面のルールの必要性は認めている。会議では「説明会は3年生の3月、面接は4年生の6月以降」という今のルールの変更を求める声は出なかった。
今の1年生以降については来年再び議論して決めるが、政府は今回の結論を記した文書に「当面は現行の日程を変更する必要性が生ずる可能性は高くないであろうという認識を共有した」と記載。今の日程を維持する方向で大学側や経済界と調整する。
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