英国の欧州連合(EU)からの離脱をめぐり、メイ英首相は16日、両者が暫定合意した離脱協定案に反発して離脱相を辞任したドミニク・ラーブ氏の後任に、スティーブン・バークリー保健担当閣外相を任命した。バークリー氏は前任者に比べて知名度が低く、英メディアは「協定案を支持する議員が限られるなか、メイ氏が人選に苦労した結果だ」と報じている。
バークリー氏は元銀行員で、2010年から与党・保守党の下院議員を務める。16年の国民投票ではEU離脱を支持。離脱相はEUとの離脱交渉の窓口だが、実際の交渉は首相官邸が主導しており、バークリー氏は今後、離脱へ向けた国内準備の調整役を担う。
協定案をめぐっては、4大臣が抗議をして次々と辞任。メイ氏は離脱相を含む4人の後任を任命した。
英メディアによると、ラーブ氏…