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日本陸連、女子リレー選手公募 「苦肉の策だが危機感」

足自慢の女子たちよ集まれ――。


低迷する日本の女子リレーを強化しようと、日本陸上競技連盟が動いた。2020年東京五輪の女子リレー種目の出場権獲得を目指し、公募で代表候補選手を選ぶ新プロジェクトを立ち上げ、30日に応募資格を発表した。陸連が公募で選手選考をするのは初めてだ。


応募資格は、日本国籍で2003年12月31日以前に生まれた次の三つの条件を満たす女子競技者。


①本プロジェクトの理念・趣旨を理解し、リレーの日本代表として東京五輪を目指すことを競技の最大目標とする競技者。


②18年度に100メートルで11秒75、200メートルで24秒25、400メートルで54秒80のいずれかの記録を突破しているか、それに相当すると判断できる競技成績がある競技者。


③選出された場合、ナショナルチームでの強化活動を優先し、参加できる競技者。


学生の学業は配慮され、陸上部に所属していなくても構わないという。


日本の女子短距離は苦境にある。400メートルリレーは12年ロンドンを最後に、1600メートルリレーは08年北京を最後に五輪に出場できていない。


陸連はメンバーが固定化できなかった点を原因に挙げ、より意欲の高い選手を公募し、海外遠征などを通じてチームの強化を図る狙いだ。山崎一彦プロジェクトリーダーは「苦肉の策だが、我々は危機感を持っている。女子短距離の未来を背負う取り組みになる」と語った。


12月15日に概要説明会が開かれ、1月13日と26日に2度のセレクションが実施される。16選手ほどを選出する予定という。(山口裕起)


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