4日の米ニューヨーク株式市場は、米中貿易摩擦への懸念が再燃し、米景気失速への警戒感も強まったことから、大企業でつくるダウ工業株平均が大幅に反落。前日より799・36ドル(3・10%)安い2万5027・07ドルで取引を終えた。ハイテク株が多いナスダック市場の総合指数も急落し、283・08ポイント(3・80%)安い7158・43で引けた。
米トランプ大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席は1日の首脳会談で、互いに高関税をかけあう関税合戦の「一時休戦」を打ち出した。これを好感し、週明け3日の取引ではダウ平均が287ドル上昇した。しかし、対中協議の米側責任者に強硬派のライトハイザー通商代表が選ばれたことなどから、協議の先行きに懐疑的な見方が再び優勢に。ダウ平均の値下がり幅は一時、818ドルに達した。中国ビジネスの割合が大きい建機キャタピラー(6・9%安)などの下げが大きかった。
トランプ氏は4日、ツイッター…