東京五輪の新競技「スポーツクライミング」でのメダル獲得が期待される野中生萌(みほう)選手(21)=TEAM au=が、地元の東京都豊島区にある立教大池袋キャンパスに「スピード種目」専用の壁を設置した。スピード壁は東京23区内で初。練習環境を改善しようと、クラウドファンディングで自ら資金を集めて設置にこぎ着けた。
高さ15メートル、幅3メートル、斜度95度。17日、野中選手はできたての壁に触れ、「壁もホールド(突起物)も新しくて、そそられますね」。一般貸し出しはなく、自身専用のため「生萌ウォール」と名付けた。
五輪のクライミングは、「複合」という形式で行われる。登るタイムを競う「スピード」、約5メートルの壁に設けられた課題をいくつ登れたかを競う「ボルダリング」、12メートル超の壁をどこまで登れたかの高さを争う「リード」の3種目を全てこなし、総合ポイントでメダルを争う。
それぞれ専用の壁で行われるが…