米連邦準備制度理事会(FRB)は19日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の誘導目標を従来より0・25%幅引き上げ、「年2・25~2・50%」とすることを決めた。利上げは今年4回目。ただ来年の利上げ回数の見通しは、従来の年3回から2回に引き下げた。景気の先行き懸念から利上げペースを減速させる。FRBは2015年末から追加利上げを続けてきたが、その路線は転機を迎えつつある。
「ウォールストリート読んで」 トランプ氏、利上げ牽制
FRB議長、利上げ続ける姿勢 トランプ氏の批判かわす
利上げは9月以来3カ月ぶりで、2015年12月に実質的なゼロ金利政策を解除してからは9回目。
FRBの利上げを巡っては、トランプ米大統領が景気への影響を懸念して利上げを批判する異例の発言を繰り返し、今回のFOMCでの判断が注目されていた。FRBは市場予想通りに今年4回目の追加利上げを決め、政権から独立した判断は示した。ただ来年の利上げペースは落とし、景気への配慮も示した形だ。
FRBのパウエル議長はFOM…