26日の東京株式市場で、日経平均株価は反発している。前日に1千円超急落して2万円の大台を割った反動から、買いが広がった。上げ幅は一時、300円を超えた。その後は上げ幅を縮小している。
午後1時時点の日経平均は、前日終値より30円95銭高い1万9186円69銭。東証1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は9・27ポイント高い1424・82。午後は一時、前日の終値を割る局面もあった。
日経平均は前日まで5営業日連続で下落し、下げ幅は2300円超に達していた。株価に割安感が生じてきたため、26日は取引開始直後から買いが広がる展開となっている。
ただ、米連邦政府の一部閉鎖や米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の解任観測で、トランプ政権への懸念は深まっており、世界経済の先行きへの不安感も根強い。「投資家の間には景気後退すら織り込む動きもあり、株価の反発も力強さに欠けている」(大手証券)との指摘もある。(福山亜希)