7日の東京株式市場は、前週末の米ニューヨーク市場が急騰した流れを受けて大きく上昇している。日経平均株価は取引開始後まもなく、2営業日ぶりに2万円台を回復。4日に大きく下げて割安感が出た株への買い戻しが入り、上げ幅は一時700円を超えた。
日経平均は前営業日より382円高で取引を開始。全面高の展開で、特に中国景気に左右されやすい建設機械関連や、4日に大きく売られた輸出関連の電機や自動車の上げ幅が大きい。
午前の終値は、前営業日より551円41銭高い2万0113円37銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は41・71ポイント高い1512・87。
前週末の米ニューヨーク市場では、ダウ工業株平均が746・94ドル上昇。12月の米国雇用統計が市場予測を上回る堅調ぶりを示し、米アップルの業績下方修正が生んだ世界景気減速への懸念が和らいだ。さらに、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が講演で、利上げに柔軟な姿勢を示したことも好感された。
一方、東京外国為替市場の円ドル相場は1ドル=108円台で推移。前営業日比で小幅な円安水準にとどまっている。(和気真也)