月の表面にアルファベットの「LOVE」の4文字が浮かび上がっているように見える地形が、バレンタインデー直前の12日に見られるかもしれない。昨年この現象を発見した愛媛県の天文愛好家団体が観測を呼びかけている。
月の「LOVE」見つけた NASAの今日の1枚に採用
「これ、本番ですか?」言葉でたどる宇宙開発
地形が見られるのは、半月の「上弦の月」の頃。地形はいつも存在するが、太陽光の当たる角度などの影響で、この時期が見やすいという。4文字は月面の明るい部分と影の部分の境界付近上に並ぶ。
ほぼ中央に「V」が、下部に「L」と裏返しの「E」があり、「O」はクレーターの一つだ。月面の写真を拡大しないと見つからないほど小さいが、よく見るとくっきりと文字が浮かぶ。ほかにも「X」や「♡」などに見える地形もあるという。
昨年3月、愛媛県の天体愛好家、竹尾昌さんが撮影に成功。「月面LOVE」と名付けた。さらに同11月には、米航空宇宙局(NASA)の「今日の天文写真」にも選ばれ、話題になった。
当日は、天体望遠鏡などを使って観察するのがおすすめだ。竹尾さんが隊長を務める天文愛好家団体「えひめ星空キャラバン隊」(松山市)は、地元で観測会を予定している。月の動きや天候によっては見られない場合もあるが、竹尾さんは「せっかくの機会。ぜひ『LOVE』を探して楽しんでほしい」と話している。(小坪遊)