男女格差が大きいのは、日本のスポーツ界も例外ではない。女性役員を登用するスポーツ団体は増えているが、約3千人の役員のうち女性は約11%にとどまる。世界のスポーツ界がめざすのは40%。役員を増やそうと国や競技団体が動き始めた。(榊原一生)
国際女性デー インタビュー特集はこちら
なぜ女性役員は少ないのか――。2月26日、東京都内で開かれた日本オリンピック委員会(JOC)主催の「女性役員カンファレンス」。競技団体の現役理事や役員候補の女性75人が参加し、「自信の欠如」など女性側の課題と、「女性を受け入れる雰囲気のなさ」といった組織側の課題などを話し合った。役員増加の一手として、定款を変えて女性枠を設けた日本セーリング連盟の事例などが紹介された。
JOCの山口香・女性スポーツ専門部会長(柔道女子五輪銅メダリスト)は「まずはこの夏の各団体の役員改選を機に組織の中に女性がいることを当たり前にしたい」と話す。
世界に比べて国内スポーツ界の…