トヨタ自動車グループの労働組合でつくる全トヨタ労働組合連合会は、加盟組合の春闘の回答状況をまとめ、発表した。
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デンソーやアイシングループなど主要7組合の賃上げ額は前年より14円減の7543円。組合員が300人以下の労組(28組合)は241円増の5318円だった。
全トヨタ労連は今般、ベースアップ(ベア)と定期昇給を合わせた賃上げの総額を重視して交渉に臨んだ。小規模組合ほど賃上げ幅が増えたことについて、全トヨタ労連の担当者は「交渉の方針を転換した効果だ」としている。
ただ、賃上げ額のうち、ベア相当額は平均1146円で前年より73円減。中国経済の減速などによる業績悪化の影響が大きかった。主要労組のベアは、デンソーが前年と同じ1500円。アイシングループや豊田自動織機は取材に対し「非公開」とした。
15日午後3時半までに回答のあった101組合の賃上げ額は、平均で月5788円。前年より51円増えた。(初見翔)