米ボーイングの最新鋭小型機「737MAX」がインドネシアとエチオピアで相次ぎ墜落した問題をめぐり、米議会上院の航空宇宙小委員会は27日、初めての公聴会を開いた。連邦航空局(FAA)幹部が出席し、FAAが同型機の安全性を認めた経緯などについて、「確立された手続きに従った」などと証言した。
ボーイング事故、航空局と業界なれ合い? 規制骨抜きか
公聴会では、FAAによる737MAXの認証手続きの公正さに関する質問が集中した。事故原因として疑われる失速防止システムの安全性評価について、FAAが、ボーイング側の技術者に任せていたためだ。
タカタの欠陥エアバッグ問題などの追及で知られるブルメンサル上院議員は「キツネを鶏小屋の番につけているようなものだ」と、FAAとボーイングの関係を皮肉った。
FAAのエルウェル長官代行は、民間委任した作業でもFAAが厳しく監督していると主張。委任をやめれば「1万人の増員と18億ドル(約2千億円)の予算増が必要だ」とやり返した。
公聴会では、FAAが737M…