31日に任期満了で日本体操協会の女子強化本部長を退任する塚原千恵子氏(71)が30日、NPO法人が都内で開いた「女性スポーツ勉強会」で講演した。千恵子氏は昨年8月、リオデジャネイロ五輪女子代表の宮川紗江選手(19)に「パワーハラスメントを受けた」と協会副会長で夫の塚原光男氏(71)とともに告発され、公の場に姿を見せたのは約半年ぶりだった。「女子体操指導の歴史と難しさ」がテーマで、パワハラ騒動への思いも語った。
千恵子氏は「世間から悪者扱いされ、3、4日も家から出られず、ゴミ出しも買い物もいけない生活だった」と振り返った。「協会の定款を覚えて、資料を見なくても答えられるようにしていた。2カ月半、1日5時間勉強した」と言う。
光男氏の宮川選手に対する言動については、「主人は、(速見佑斗コーチの)暴力はいけない、家族は(暴力を)知っているのか、世界選手権があるから強化本部長の言うことを聞いてやらないといけないよ、と三言言っただけ」と主張。「なのに、あれほどのバッシングを受けた。これまで女子体操のためにやってきたのに気の毒だねと話していた」と明かした。
第三者委員会は昨年12月10…