1日の東京株式市場では、中国の経済指標の改善や前週末の米国での株高を受け、日経平均株価が大幅に値上がりし、上げ幅は一時400円を超えた。上昇は2営業日連続。午前の終値は前週末より473円63銭高い2万1679円44銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は32・47ポイント高い1624・11。
米中通商協議の進展への期待感も出て幅広い銘柄で買われた。外国為替市場の円安傾向も株高を誘った。日本銀行の3月の全国企業短期経済観測調査(日銀短観)では大企業・製造業の業況判断指数が大幅に悪化したが、影響は限定的だった。
野村証券の沢田麻希氏は「世界的な景気減速が懸念されるなか、中国の指標改善が安心材料となった」と話した。