平成最後の選抜高校野球大会で優勝した東邦(名古屋市名東区)の選手らが4日、同校に凱旋(がいせん)した。在校生500人や教員、部員の保護者らが駆けつけ、1989(平成元)年以来となる30年ぶりの快挙を祝った。
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4日朝に大阪市内の宿舎を出発した30人の男子部員と5人のマネジャーらは、正午ごろ同校に到着。優勝旗を持った主将の石川昂弥(たかや)君(3年)ら選手たちに拍手が送られた。
優勝報告会で、森田泰弘監督は「30年ぶりに皆様に恩を返すことができたかなと思う」とあいさつ。4日に60歳の誕生日を迎えたことに触れ、「今朝は人生で一番すがすがしく、幸せな朝を迎えられた」と笑った。
石川君は報道陣から「令和最初の夏」の第101回全国高校野球選手権大会について問われ、「もう気持ちは切り替わっている。春夏連覇に向け、明日から一から頑張っていきたい」と意気込みを語った。
報告会には、石川君の父尋貴さん(47)も駆けつけた。決勝の習志野(千葉)戦で石川君が打った二つのホームランボールを贈られたといい、ボールを手に「こう持ってみると優勝の実感がある。(石川君が)東邦に入って本当に良かった」と感慨深げだった。(申知仁)