固定価格買い取り制度(FIT〈フィット〉)による高額の買い取りが終わる家庭用の太陽光発電をめぐり、争奪戦が本格化してきた。関西電力と四国電力が22日、大手電力で初めて新たな買い取り価格を発表した。新電力の中には高値を掲げて、対抗するところもある。
家庭用の太陽光は2009年11月に余剰分を大手電力が買い取る制度が始まった。期間は10年のため、今年11月から順次買い取りが終わる。「卒FIT」と呼ばれ、年内に原発2基分にあたる約200万キロワット(約53万件)が「卒業」を迎える。太陽光発電の「2019年問題」とも言われ、23年までの累計は約670万キロワット(約165万件)に上る。家庭が売電を続けるには売電契約を結び直す必要がある。
関西電力がこの日示した「卒F…