水素を使って走る燃料電池車(FCV)について、経済産業省は12日、2025年までにハイブリッド車(HV)との価格差を現状の300万円から70万円まで縮める目標を決めた。同省はFCVを30年までに80万台まで増やす目標を掲げており、価格低減を図ることで普及を促す。
自動車メーカーやエネルギー業界、学識者らでつくる経産省の協議会が同日、定めた。FCVは昨年末時点で2926台の普及にとどまる。主要なシステムである燃料電池のコストを、25年までに現状の4分の1となる1キロワットあたり5千円まで引き下げるなどし、FCVの価格低減につなげる考え。同省は、技術開発支援や燃料電池への補助金などで側面支援する。