風の強さによって発電出力が変動する風力発電。この弱点を補う高性能な蓄電池を、九州電力がベンチャー企業と組み、風力発電の盛んなアイルランド島に導入する。発電量が下がった場合に、即座に大きな出力の電気を送ることができる蓄電池だ。
開発した東大発ベンチャーのエクセルギー・パワー・システムズ(東京)と提携し、2019年度末から事業を始める。2万キロワット規模の蓄電池をアイルランド島の送電網につなげる。電気を蓄えて、送電の指令に従って電気を送ってお金を受け取る仕組みだ。
アイルランドは18年、電力需要の約3割を風力でまかなった。20年までに風力など再生エネの割合を4割に拡大する目標を掲げている。一方、風が弱くなったときに瞬間的に足りなくなる電気を確保する必要性が強まっている。
導入する蓄電池は、指令から数…