清流を生かした小水力発電、木材を使ったバイオマス発電……。再生可能エネルギーは各地で広がりつつあるが、送電網や地域社会をめぐり障害も多い。そんな現場を追った。 山ごと崩れた太陽光パネル千枚超 再生エネ、もろさ露呈 発電しても、送れない 岡山県西粟倉村にある小水力発電「西粟倉発電所」。半世紀ほど前にできた設備を全面的に建てかえて動かしている=2018年10月25日、同村 電気を生み出しても、利用者のもとに届けられなければ意味がない。再生可能エネルギーには「送電」という壁も立ちはだかる。 兵庫、鳥取両県に接し、森林が面積の9割以上を占める岡山県西粟倉(にしあわくら)村。人口約1500人の村に、五つ目の小水力発電所をつくるめどがたったのは今夏だ。出力は199キロワット。村が参画する小水力では半世紀ほど前にでき、4年前に建て替えた発電所「西粟倉発電所」(290キロワット)に次ぐ大きさとなる。「時機を逸していたらアウト。決まってほっとした」。産業観光課の白簱(しらはた)佳三主幹は振り返る。 新たな小水力発電はダムをつくるわけでなく、地元の清流を生かす。村は「エネルギー自給率100%」をめざし、計画は一昨年春に持ち上がった。国の固定価格買い取り制度(FIT)で電気を売り、年5千万円近くの収入を得るものだ。稼働済みの小水力とは別なので、いかに送電網につなぐかが課題となった。 中国電力は門前払い 【地図】兵庫、鳥取両県に接し、森林が面積の9割以上を占める岡山県西粟倉村 「送電網の容量に空きがない」… |
再生エネ「理念だけでは進まない」 関電元社員ら奔走
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