第72回朝日レガッタ(関西ボート連盟、朝日新聞社など主催)が3日、大津市の滋賀県立琵琶湖漕艇場(そうていじょう)(1千メートル)で開幕し、10種目の予選があった。一般男子シングルスカルでは、五輪に5大会出場したベテラン、武田大作(ダイキ)が唯一3分20秒台でゴールし、貫禄を見せた。一般女子シングルスカルは小原有賀(おはらゆか、今治造船)が総合1位のタイムで準決勝へ駒を進めた。この日はコース上のブイをつなぐワイヤが切れたため、修復作業によって約30分間競技が中断した。4日の第2日は一般男子かじ付きフォアの予選などがある。6日までの大会期間中、27都府県から1300人を超える選手が参加予定。
一般女子シングルスカルの予選でただひとり3分台のタイムをたたき出した小原有賀。ただスタートが出遅れ、本人は「(100点満点中)60点くらいかな」と苦笑い。「レースプランは悪くなかった。でも今日は体がなかなか動いてくれなかった」と振り返った。
世界ジュニア選手権に出場経験がある23歳は、今治造船ボート部(愛媛)に所属して2年目。4選手の小所帯チームだが、実力は折り紙付きだ。同部は一般男子ダブルスカルでも2連覇中で、今大会も順当に準決勝へ進んだ。「私の種目は大学生がほとんど。正直、勝たないといけないですよね」と小原。同部唯一の女子部員として、強い決意で頂点を狙う。