モスクワ郊外のシェレメチェボ空港で5日に緊急着陸した旅客機が炎上し、41人が死亡した事故で、事故を起こしたアエロフロート機が燃料を満タンにしたまま着陸を試み、タンクを破損していたことが分かった。インタファクス通信が伝えた。事故機は同空港を離陸後に機器の不調で引き返しを決めたが、地上と交信できず、上空を旋回して燃料を消費することができなかったという。
同通信は、捜査に近い筋の話として、事故機の着陸時、滑走路に衝突して破損した後部左の車輪の軸が左側の燃料タンクを直撃し、飛び散った燃料にエンジンの炎が引火して火災が広がったと伝えた。
事故機は、戦闘機で知られるロシアのスホイ社(スホイ民間航空機)が製造した最新型の中距離用旅客機スホイ・スーパージェット100型機。乗員乗客78人を乗せて離陸して間もなく、緊急信号を出して着陸を要請したが、その後管制官と交信ができなくなったという。地上から撮影された映像によると、同機は着陸時いったん滑走路に車輪が接したものの、はね返されるようにして浮き上がり、再び接地した瞬間に後部から大きな炎が上がった。
インタファクス通信が引用した…