2020年東京五輪のサーフィン会場となる千葉県一宮町の釣ケ崎海岸で、世界選手権(9月、宮崎)の代表選考会を兼ねて新設された「ジャパンオープン」が6、7の両日開かれ、男女のトップ16選手が代表枠「1」をかけて華麗な技を競った。世界選手権でアジア勢最高位に入れば五輪の出場枠が内定する。
東京大会から五輪に採用されるサーフィン。「この波で勝てる選手がオリンピックでも勝てる選手になる」。地元で生まれ育った昨年の世界選手権代表、大原洋人(22)は力を込める。世界を転戦する選手にとって、これまではツアーで勝つことが目標だった。それがメディアで取り上げられて注目度が上がり、五輪は今や「(世界トップの)ツアーに出るのと同じくらいの目標」という。
会場の一宮町は良質な波を求めて年間60万人ものサーファーが訪れ、「聖地」とも呼ばれる。(照屋健)