陸上男子100メートルでサニブラウン・ハキーム(20)=フロリダ大=が11日、米アーカンソー州で行われた大会で日本選手2人目の9秒台となる9秒99(追い風1・8メートル)をマークした。2017年に桐生祥秀(当時東洋大)が出した日本記録の9秒98に次ぐ歴代2位の好記録となった。今秋の世界選手権の参加標準記録(10秒10)と来年の東京五輪の参加標準記録(10秒05)も破った。これまでの自己記録は17年の日本選手権で出した10秒05(追い風0・6メートル)。
サニブラウンはガーナ人の父と日本人の母を持つ。東京・城西高時代の2015年世界ユース選手権で100メートルと200メートルの2冠に輝いた。17年のロンドン世界選手権の200メートルではウサイン・ボルト(ジャマイカ)を上回る史上最年少の18歳5カ月で決勝に進出し、7位に入賞した。同年9月からフロリダ大へ留学している。