就職採用試験の面接で、恋愛観や外見などについて不適切な質問を受けたと答えた人の割合が14・5%にのぼったとする調査結果を15日、労働組合の中央組織・連合がまとめた。
4月にインターネット上で、3年以内に採用試験を受けた全国の18~29歳の男女1千人を対象にアンケートした。連合がこうした調査をするのは初めて。
「採用試験の面接で不適切な質問や発言をされた」と回答したのは145人。その内容をたずねたところ、「女性だから出産や育児で抜けるのだろう」(20歳女性)、「恋人はいる?どれくらい恋人がいない?」(29歳男性)など、恋愛や結婚について質問されたとの回答が多かったという。「身長低いな」(23歳男性)、「太っているね」(21歳女性)など、外見に関する内容も目立った。
不適切な質問をした企業の業種を聞いたところ、外食や観光、ホテルなどの「サービス・一般」が17・9%と最も多く、次いで「製造業・金属」(16・6%)、「金融・保険・不動産」(13・1%)、「情報・出版」(12・4%)と続いた。
また、「就活で男女差別を感じたことがある」と回答した割合は28・3%にのぼった。具体的には「採用予定人数が男女で異なっていた」(43・8%)、「男女で採用職種が異なっていた」(42・4%)、「男性のみ、または女性のみの募集だった」(39・9%)などと続いた。
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