第101回全国高校野球選手権秋田大会(朝日新聞社、秋田県高野連主催)で、選手らの熱中症対策を強化することが決まった。開会式では、式の途中で給水時間を設けるほか、主催者らのあいさつを一部とりやめ、開会式典の時間を縮める。
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秋田大会の開会式では全出場チームが行進して球場に入り、グラウンドに整列。その後、例年は県高野連会長、県教育長、朝日新聞秋田総局長、審判部長の計4人があいさつをしていたが、今年は時間短縮のために県高野連会長のみとする。さらに選手たちには、ポケットに入れられる飲み物を用意し、式の合間に水分補給できるようにする。
その他の対策として、全4球場のベンチに扇風機を設置し、試合中に回す▽野球部員や応援生徒らに対して、十分な睡眠時間の確保など基本的な生活習慣の徹底を呼びかける▽場内アナウンスや電光掲示板で注意喚起することを決めた。
県高野連の久米信彦理事長は「秋田は他の地域よりは涼しいが、最近は暑さの質が変わっている」と分析。その上で「選手たちに試合でベストパフォーマンスをしてもらうためにサポートする。球場で応援する生徒や観客のみなさんへの心配りもしていきたい」と話した。(野城千穂)