您现在的位置: 贯通日本 >> 资讯 >> スポーツ >> 正文

亡き父へ「ついに打ったよ」 仏壇に置いたHRボール

作者:佚名  来源:本站原创   更新:2019-7-12 8:47:48  点击:  切换到繁體中文

 

人生で初めて柵越えのホームランを打った。昨年10月、由利高(秋田県由利本荘市)のグラウンドで行われた練習試合。高めの直球に、由利の伊藤瞭(りょう)君(3年)の体は勝手に反応した。これまでと感触が違う。打球から目を離せない。レフトのホームランラインを超えた。やった。塁を回りながら、「よっしゃー!」と叫んで拳を突き上げようとした。いや、あまり騒ぎすぎるとみんなに引かれてしまうかも。練習試合だし……。一瞬考えて、腰元で静かに拳をにぎりしめた。


ニュースや動画をリアルタイムで!「バーチャル高校野球」


ホームにかえると、三塁側ベンチの仲間はハイタッチをして喜んでくれた。「やったな」「おめでとう」。三塁コーチャーの君島大智君(2年)が、相手の選手からホームランボールをもらってきてくれた。晴れやかな充実感。でも、別の思いもこみ上げた。


もう少し早く、打てていたらなあ。



ほんの3週間前のことだった。仕事でいつもより遅く深夜に帰ってきた母にたたき起こされた。「お父さん息してない」


慌てて向かいの部屋に入った。救急車が来るまでは応急措置をしなければ。心臓マッサージのやり方は、いつかの保健の授業で習った。ただただ無心で繰り返した。間に合わなかった。


心臓が元々弱かった。母が帰宅する2時間ほど前には亡くなっていたらしい。夜10時ごろか。父は何をしていたのだろう。物音はしなかったと思う。


普段は電車通学だが、その日は父の車で学校まで送ってもらった。仕事がいつもより早いから送れるよ、と。特に話題もなく、車中は静かだった。夕方帰宅すると、父は既に酒を飲んでくつろいでいた。


ただいま。おかえり。


記憶に残る、最後の会話だ。


あまりに突然で、父がもういないという実感がない。家に帰って駐車場に父の車があるのを見ると「あ、父さん帰ってるんだ」と反射的に思う。1カ月ほどは、そんな状態だった。


小学2年で野球を始めてから、父とは野球のことばかり話してきた。父自身は野球をやっていたわけではないのに。


試合で打てば、一番喜んでくれた。それがうれしくて、練習に身が入った。もっと打てるようになりたい。父の存在は原動力だった。いつかはホームランも、とも思った。


「ついに打ったよ」。少し遅れてしまったが、ホームランボールは仏壇に置いた。



先月下旬。最後の夏の背番号が安保(あんぼ)天志(たかし)監督から発表された。グラウンドの本塁周辺に部員が集まる。自分の名前が呼ばれるとしたら、きっと15番以降。16番は1年生。17番、18番、まだ呼ばれない。19番も1年生……。


「ベンチ、入れなかったんだよ」。仏壇に手を合わせた。父が亡くなってからも精いっぱい頑張った。むしろ野球を頑張れる理由になった。ただ力が足りなかった。「ごめんね」


試合前のノッカーには登録された。選手が練習だけに専念できるように、全力でサポートしたい。そして一つでも多く勝ってほしい。「ベンチ入りできなかったからと腐ったらだめだ。自分の責任を果たしなさい」。父ならそう言ってくれると思う。



 

新闻录入:贯通日本语    责任编辑:贯通日本语 

  • 上一篇新闻:

  • 下一篇新闻:
  •  
     
     
    网友评论:(只显示最新10条。评论内容只代表网友观点,与本站立场无关!)
     

    注册高达赢取大奖!

    09年2月《贯通日本语》杂志

    日本培养孩子,从出生到大学毕

    林志玲日本老公曾与长泽雅美交

    今田美樱特别出演冈田健史主演

    田朴珺新作《万悟声》上线 制片

    广告

    广告