(14日、高校野球秋田大会 大曲9-7五城目)
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五城目―大曲は、両校で16得点、25安打の打撃戦に。試合を大きく揺り動かしたのは、五城目の服部翔聖(しょうせい)主将(3年)の3点本塁打だった。
1―7で迎えた四回表、仲間の3安打などで3点差に迫り、2死一、二塁で打席へ。「強気で行く。いい球が来たら、1球でも無駄にしない」
自信となった打撃がある。6月の秋田商との練習試合。0―10の場面で代打に立ち、初球を本塁打した。その思い切りの良さでチームが勢いづいた。
「中途半端な打撃はしない。しっかりスイングする」。普段の心がけを、夏の本番の舞台で生かした。1球目のボール球は見送り、2球目を振り抜いて左翼席へ。劇的な同点打にスタンドがわき上がり、「ありがとう!」と声援が飛んだ。
「やってきたことの全部が出せた本塁打でした」。7―9で惜敗したが、好球必打の見本のような一振りだった。(渡部耕平)