(12日、高校野球青森大会 聖愛7―2五所川原工)
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春の東北地区大会を制して夏を迎えた聖愛は、背番号10の鎌田温音(2年)を先発のマウンドに送った。
丁寧にコーナーをつく投球で五回まで無失点だったが、相手は1回戦をコールド勝ちして勢いに乗る五所川原工。六回表、2死から四球で走者を出すと、変化球を立て続けに外野に運ばれ、3点差に迫られた。
先輩には試合前、「点を取られても焦るな」と言われていた。直後の打席で四球を選んで出塁すると、田崎陸(3年)の三塁打で一気に生還。犠牲フライでさらに1点が入ると、鎌田は落ち着きを取り戻し、次の回を無失点で乗り切った。
八回からは、マスクをかぶっていた成田京平(3年)にマウンドを譲った。チームが目指すのは「日本一」。長く続く戦いに向けて、「夏は試合の流れが大事。チームを勢いづかせる投球をする」と静かに決意を語った。(吉備彩日)