大豆が今年の中国の穀物の「難関」になる
しかし注意しなければならないのは、小麦、米、トウモロコシと異なって、中国の大豆ニーズは主に輸入に頼っており、中国が世界最大の大豆輸入国であることだ。税関総署が発表したデータでは、中国の19年の大豆輸入総量は8551万1千トンに上り、これまでで2番目に多かった。主にブラジル、米国、アルゼンチンから輸入した。
劉氏は、「米国、ブラジル、アルゼンチンの地域での感染症が大豆輸出に与える影響はなお考察が必要だが、短期的に中国はこれらの国からの輸出の不足分を補うことはできず、中国大豆市場の供給量に影響が出るとみられる。さらには、経済活動のスムースな流れが速やかに回復されなければ、大豆の輸入困難による圧力が価格に跳ね返り、大豆価格が上昇することになる。感染症は中国の穀物供給の総量にはそれほど大きな影響を与えないが、構造的矛盾が激化すれば、大豆の供給問題が今年の中国にとって穀物をめぐる『難関』になるだろう」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年4月3日