洪水対策には自信があるが 気を緩め手を緩めてはならない
洪水対策の専門家は、「長江流域は、特に湖北省は新型コロナによる影響が大きく、災害への対抗力が弱まり、洪水対策をする十分な時間がなく、難易度は高く、洪水対策の取り組みは例年にない難しさだ」と指摘した。
寧氏は、「長年の努力を経て、長江流域全体の洪水災害への対応力は目に見えて向上し、堤防を基礎とし、三峡ダムを中心とするプロジェクト措置と非プロジェクト措置を組み合わせた総合的な洪水災害への防災減災システムが基本的に構築された」と述べた。
説明によると、これまでに長江の3900キロメートルに及ぶ主流の堤防が長江流域総合計画が確定した洪水対策標準に従って標準をクリアして建設されたと同時に、コントロール型のダムを中心とする洪水対策ダムクラスターが形成された。三峡ダムプロジェクトを含むコントロール型のダム40基の洪水調節容量は574億立方メートルに達し、長江の洪水対策の最も効果的で、最も経済的で、最も柔軟性のある武器となっている」と述べた。
このほかにも、水害干ばつ災害の防御対策部門がモニタリング予報警報などで努力を重ねている。楊氏の説明によれば、「長江流域の3万ヶ所を超える水・雨状況観測ステーションの情報に基づき、気象衛星、気象レーダーからの観測情報と合わせ、長年にわたり絶えず強化され応用されてきた先進的な水文・気象予報技術と結びつけて、短期的な洪水予報はほぼ実情に即したものとなり、さらにスマート洪水対策予報調節システムを利用して、3-5分で一連の調節プランを打ち出せるようになり、長江主流の水位調節はより精確になった」という。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年7月4日