王子製紙による北越製紙株のTOB(株式公開買い付け)に対抗して日本製紙グループ本社が北越株取得を表明した問題で、北越製紙は4日、日本製紙から正式に提携協議の申し入れがあれば来週中にもトップ会談に応じる方針を明らかにした。三菱商事への第三者割当増資が完了する7日以降、三菱商事も含めた3社でどのような提携が可能か模索する。
日本製紙は「しかるべき時期をみて、正式に提携協議の申し入れをしたい」との姿勢を示している。北越がトップ会談に応じる意向を示したことで、日本製紙と北越が連携して王子に対抗する構図が一段と鮮明になってきた。【上田宏明】
毎日新聞 2006年8月4日