4日午前の東京外国為替市場で円相場は軟調に推移している。10時時点では前日3日の17時時点に比べ54銭円安・ドル高の1ドル=117円76~79銭近辺だった。一時は117円85銭近辺まで下げ幅を広げた。日経平均株価の上昇幅が300円を超え、投資家の間でリスクをとった運用の意欲がやや強まる中、前日の米金利上昇も材料になり円売り・ドル買いがじわりと進んだ。10時前の中値決済については「ドルが不足していた」との観測があった。
円はユーロに対しても軟調に推移している。10時時点では同2円15銭円安・ユーロ高の1ユーロ=134円98銭~135円01銭近辺。日本株高に連動した円売りが対ユーロでも出た。ギリシャの新政権が欧州連合(EU)などによる金融支援の交渉を本格的に始める見通しとなり、ギリシャ情勢への懸念が薄れたことをユーロ独自の買い材料ととらえる市場参加者も引き続き多いようだ。
ユーロはドルに対しては買い先行後、もみ合っている。10時時点では1ユーロ=1.1461~64ドル近辺と、前日17時時点に比べて0.0130ドルのユーロ高・ドル安水準だった。ギリシャ懸念の後退を受けたユーロ買い・ドル売りが入った半面で、対円でのドル買いにつられた持ち高整理のユーロ売り・ドル買いも出た。〔日経QUICKニュース(NQN)〕