成田国際空港会社は26日、夏ダイヤ(3月29日~10月24日)の運航計画を発表した。旅客便と貨物便を合わせた平均的な発着回数は、1週間あたり4322回と過去最高を更新する見通し。外国人旅客の増加で航空需要が伸びており、格安航空会社(LCC)を中心に新規就航や既存路線の増便が相次いでいる。
発着回数の内訳は国際線が3374回、国内線は948回で、14年冬からそれぞれ43回、35回増える。
けん引するのがLCCで、タイガーエア台湾が台北線を就航するほか、タイ・エアアジアXはバンコク線を週28便に倍増する。国内線でもピーチ・アビエーションが今月29日に札幌線や福岡線を新たに就航する予定だ。
成田国際空港会社は「成長の大きな柱」(夏目誠社長)と位置づけるLCCを誘致するため、4月8日に新しい旅客ターミナルの運用を始める。運営コストを抑え、航空会社や旅客の負担を軽減する。着陸料の優遇制度と組み合わせ、航空会社が路線の拡充に動きやすい環境を整える。
関西国際空港でも中国を中心に就航や増便が相次いでおり、7月のピーク時には国際線が週1029回と14年冬より86.5回増える見通しだ。