関西電力は26日、赤穂発電所1、2号機(兵庫県、出力合計120万キロワット)の火力発電燃料を重油・原油から石炭に切り替えると発表した。燃料費を削減するためボイラーや燃料設備を改造し対応する。同社の石炭火力は舞鶴発電所(京都府)に続き2カ所目となる。
2015年度中に着工し、20年度の運転開始をめざす。割高な重油・原油を使う赤穂発電所は稼働率が低くなりがちだが、安価な石炭に切り替えれば24時間稼働も可能になる。同社は火力の相生発電所1、3号機(兵庫県、出力合計75万キロワット)でも重油・原油から液化天然ガス(LNG)への切り替え工事を計画している。
同日、大阪市内で記者会見した八木誠社長は美浜原発1、2号機(福井県)の廃炉について「海外の知見を入れながらやっていきたい」と述べ、仏アレバや米ウエスチングハウスとの協業に意欲を示した。