13日夜、笑顔を見せる共に民主党の金鍾仁・非常対策委員会代表(中央)=東亜日報提供
13日に投開票された韓国総選挙(定数300)で、与党セヌリ党の過半数割れが決まった。複数の韓国メディアはセヌリ党が第2党に転落すると報道。中央選管によると、公式的に開票が終了していないものの、14日午前8時半現在で、セヌリ党122議席に対し、最大野党「共に民主党」が123議席、第2野党「国民の党」が38議席という。
与党が過半数を割れば、重要法案の成立がいっそう難しくなる。残り任期が1年10カ月となった朴槿恵(パククネ)大統領がレームダック(死に体)の状態に陥る可能性が出てきた。今後は政権が不安定になり、野党が批判する慰安婦問題の日韓合意の履行にも影響も出かねない。
与党は公認選びを朴大統領に近い「親朴系」が主導し、距離を置く「非朴系」の一部現職を露骨に公認から外した。こうした対応は朴大統領の意向を反映しているとされ、「独善的だ」などと非難が集中。選挙全体の勝敗を左右し、接戦の多い首都圏(122議席)を中心に与党の支持率が下がった。選挙戦で党幹部らが公認選びについて謝罪を繰り返したが、及ばなかった。