【パラオ=朝倉侑平】天皇、皇后両陛下は8日午後、チャーター機でパラオ国際空港に到着された。戦後70年に当たり、戦没者の慰霊などが目的。空港ではレメンゲサウ大統領らが訪問を歓迎した。
夜に開かれたパラオ政府主催の晩さん会では、天皇陛下が「戦後70年に当たる本年、皇后と共に、パラオ共和国を訪問できましたことは、誠に感慨深く、ここにレメンゲサウ大統領閣下のこの度の御招待に対し、深く感謝の意を表します」とあいさつされた。
慰霊を目的とする両陛下の海外訪問は2005年の米サイパン島以来2度目。日本が委任統治していたパラオでは、日米による激戦が繰り広げられたペリリュー島を中心に、約1万6千人の日本人が犠牲になった。両陛下は9日、同島にある日米の戦没者慰霊碑をそれぞれ訪問される。