エーザイは5月までに米国での開発・営業販売を手掛ける子会社の営業・管理部門を対象に約200人を削減する。同社は2013年に主力の抗潰瘍薬「パリエット」の特許が切れた影響で、米州部門の収益が悪化している。急激な環境変化に対応するため組織の効率化を進めて人件費を圧縮して収益改善を目指す。
米子会社の全社員数は約1500人おり、うち、営業・管理部門は約850人。今回、その25%にあたる約200人を希望退職を募って削減する。営業拠点などの閉鎖は予定していない。
米子会社では11年にも社員の約2割を削減。13年には研究開発部門の再編にともない欧米で約130人を減らしている。特許切れの影響で、同社の14年4~12月期の売上高は前年同期比18%減の875億円、営業利益は36%減の110億円まで落ち込んだ。