タカタ製エアバッグの欠陥問題で、トヨタ自動車と日産自動車は13日、計164万5625台の追加リコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。
同問題を受けた国内の関連のリコールは、日本車メーカー7社や独BMWなど12社で計469万7717台となった。今年4月末までに計231万9383台の改修が終わっている。
13日のトヨタの届け出は「カローラ」など22車種計130万983台(2004年1月~07年3月生産)と「ヴィッツ」など3車種計5万6245台(03年7月~05年10月生産)の2件。日産は「エクストレイル」など9車種計28万8397台(04年1月~08年3月生産)。
岐阜県の車の解体工場で14年11月、メキシコで03年に製造した車の助手席のエアバッグが異常破裂したことを受け、トヨタや日産など4社は昨年12月、原因解明の「予防的措置」として同様の部品を搭載した車のリコールを届け出た。その後の調査を踏まえ、トヨタと日産は今回対象車を拡大した。
国内の正式リコールは通常、メーカーが原因を特定した後に道路運送車両法に基づいて国交省に届け出る。エアバッグの異常破裂の原因はまだ完全には明らかになっていないが、メーカー各社は消費者の安全確保のため早期対応に乗り出している。