九州電力は25日、川内原子力発電所2号機(鹿児島県)の再稼働に向け、現地で設備を確認する検査の計画を原子力規制委員会に提出した。6月に着手し、9月下旬の再稼働を目指す。先行して検査が進む1号機については7月下旬にも再稼働する見通しを明らかにした。
再稼働への最終手続きとなる検査は「使用前検査」と呼び、規制委の職員も参加して設備に不備や異常がないかを現地で点検する。2号機の検査は6月10日に始め、まずは設備の材料や寸法、外観などを確認する。原子炉に核燃料を入れた後、問題がなければ9月下旬にも再稼働させる。
1号機は3月に検査が始まった。7月下旬に再稼働すれば、2013年9月に関西電力の大飯原発(福井県)が停止して以降、約2年ぶりに国内で稼働原発ゼロの状態が解消する。