日銀の黒田東彦総裁は28日、スイスのバーゼルで開かれた国際決済銀行(BIS)年次総会でのパネル討論で「2%の物価目標の実現に向けた我々のコミットメント(約束)は決して揺るがない」と述べた。そのうえで「必ず目標を達成できると確信している」と強調した。
国債の大量購入などの非伝統的な金融政策について黒田総裁は「中央銀行の間では現実に効果があったという共通理解が醸成されている」と話した。国債の大量購入が長期金利を低下させるほか、中央銀行が物価上昇へ強い決意を示すことで人々の物価上昇期待を高めているなどの波及経路を示した。