組み合わせ抽選会で抱負を話す真鍋政義監督
リオデジャネイロ五輪の出場権をかけたバレーボール女子の世界最終予選兼アジア予選は14日、東京体育館で開幕する。8チームによる総当たり戦。日本は4大会連続の五輪出場をかけて、残り4枠を争う。
アジア1位になるか、そのチームを除いたトップ3に食い込むか。それがリオ行きの条件だ。就任8年目の真鍋政義監督は、「4年前より厳しい。まずは五輪切符」とかつてないほど慎重な発言を繰り返す。主将の木村沙織も、「どんな状況になっても立て直せるように、最悪なことも考えて」と、気を引き締める。
4年前のロンドン五輪で28年ぶりに銅メダルをつかんだが、世界最終予選の厳しさは身に染みている。今回と同じ方式だった最終予選では、韓国に敗れるなど4勝3敗。アジア1位を逃し、全体の4位で辛くも通過した。「4年前は全勝だ1位通過だと宣言して、重圧をかけ過ぎた」と監督。選手を必要以上に追い込まないよう、神経を使う。
開催国には2試合だけ対戦相手を指定する権利があり、日本は3月の抽選会で、比較的戦いやすいと見たペルー、カザフスタンを1、2戦目に指名した。
全試合が午後7時開始でリズムが作りやすいのも開催国の特権だ。ただ、登録14人のうち大半が世界最終予選初出場となる若いチームには、ホームの大声援が重圧に変わる心配もある。真鍋監督は「若い選手が多いので、最初から勢いにのりたい。1、2戦目の入りが大事」と話す。(原田亜紀夫)
■日本の対戦相手
14日 ペルー(21)
15日◎カザフスタン(26)
17日◎韓国⑨
18日◎タイ⑬
20日 ドミニカ共和国⑦
21日 イタリア⑧
22日 オランダ⑭
※丸数字は世界ランキング、日本は5位。◎はアジア