北海道旅客鉄道(JR北海道)は16日、北海道新幹線を2016年3月26日に開業すると正式に発表した。新青森以南は東北新幹線と直通運転し、新函館北斗(北海道北斗市)―東京を1日10往復運行する。津軽海峡を越えて初めて新幹線が北海道を走り、九州まで列島を縦断する。開業日や運行本数の決定を受け、観光誘客やインフラ整備へ機運が一段と盛り上がりそうだ。
運行本数は新函館北斗―新青森を1日13往復し、このうち10往復が東京と直通運転する。新函館北斗からの仙台、盛岡、新青森を結ぶ列車をそれぞれ1往復運行する。
列車名は直通運転する東日本旅客鉄道(JR東日本)が東北新幹線で使う愛称と共通となる。東京、仙台と新函館北斗とを結ぶ列車を「はやぶさ」、盛岡、新青森と新函館北斗とを結ぶ列車は停車駅の多い「はやて」とする。
JR北海道の島田修社長は同日、札幌市内の本社で記者会見し、「北海道新幹線の開業まで残すところ半年あまり。詳細なダイヤやいろいろな営業施策は決まったところでお知らせする」と話した。JR東日本の赤石良治営業部長は「いよいよ迫ってきた。JR北海道とともにしっかり準備し、しっかり乗っていただけるように取り組む」とした。