しまむら(8227)は28日、2015年3~8月期の連結決算を発表した。純利益は前年同期比6%減の114億円だった。14%増の138億円を見込んでいた期初予想から一転して減益となった。主力の「ファッションセンターしまむら」などで冷夏予想があった6、7月に夏物衣料の大幅な値下げを行い、粗利益率が低下したことなどが響いた。
売上高は5%増の2656億円、経常利益は8%減の186億円だった。事業別の売上高(全店ベース)は「しまむら」が4%増の2151億円、子供用品店「バースデイ」が20%増の172億円と堅調だった一方、若者向け業態「アベイル」は1%減の247億円と苦戦が続いている。
16年2月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比6%増の5440億円、経常利益は23%増の474億円、純利益は27%増の295億円を見込んでおり、3期ぶりの最高益更新となる見通し。
同日記者会見した野中正人社長は「今までの仕入れ過多が順次解消されている。アウターを中心に下期は回復していくだろう」との見方を示した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕