熊本県は2014年に品種改良で誕生したイチゴの新品種「熊本VS03」の愛称を「ゆうべに」に決めたと発表した。6月下旬から7月中旬に全国から愛称を募集。5178件の応募があり、蒲島郁夫知事が最終選抜で選んだ。11月中旬から三大都市圏で出荷・販売する予定。
「ゆうべに」の命名は熊本の熊の訓読みの「ゆう」にイチゴの紅色「べに」を合わせた。果実の中の赤色や女性の口紅やほお紅、クリスマスを彩るイチゴをイメージした。
既存品種に比べ「クリスマスシーズンなど需要最盛期の12月に大量収穫・出荷できるため収益性が高い」(県農林水産部)という。食味は甘さと酸味のバランスが良く、上品。「断面が赤いのも特長で生食でもケーキ用でも販売できる」と担当者は話している。
熊本県は出荷量で全国3位のイチゴ生産県。新品種イチゴの「熊本VS03」は05年から県農業研究センターが品種改良を重ねて誕生した。