【ニューヨーク=平野麻理子】米銀最大手JPモルガン・チェースが13日発表した2015年7~9月期決算は、売上高にあたる純営業収益が前年同期比6%減の235億3500万ドル(約2兆8200億円)、純利益が同22%増の68億400万ドルだった。税制上の利益押し上げ要因や経費削減で増益を確保したが、本業の商業ローンや市場取引で収入が減り、市場の事前予想を下回った。
ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は声明で、決算を「我々は企業向けの事業に影響した厳しい世界的な環境と低金利の衝撃に直面した」と総括した。8月中旬以降の中国に端を発する市場の混乱を受け、債券や為替・商品の取引部門の収入は前年同期から実質11%減の29億ドルだった。